鼻水だけじゃない 花粉症でも皮膚炎になる?!

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花粉症皮膚炎の原因

花粉が体内に入り、一定量を超えると、体を守るための免疫が過剰に反応し、ヒスタミンなどの化学物質を出します。
この物質が、目や鼻などの粘膜や神経を刺激すると、目のかゆみや充血、鼻水・くしゃみなどの症状を引き起こします。


本来、健康な肌は皮膚の一番外側にある角質層により外部刺激から肌を守っています。
しかし、乾燥により肌のバリア機能が低下していると、角質層がめくれ、その隙間から花粉が侵入し、
炎症を起こし、かゆみ、湿疹、ヒリヒリした痛みなどのアレルギー反応を引き起こします。特に、
顔、首などの露出した部分に多くみられます。

花粉症皮膚炎の予防

花粉症皮膚炎には、肌のバリア機能を高めることが大切です。肌の保湿・室内の湿度管理をしましょう。
目をこすたり、鼻をかみすぎたり、かゆいところをかきむしってしまうと肌バリア機能が低下し、花粉症皮膚炎になりやすくなるため注意しましょう。

外出時にはメガネやマスクを活用したり、花粉をブロックする化粧品などを使用し、花粉を直接肌に触れないようにすることも必要です。
家に帰ったら、すぐに洗顔したり、シャワーを浴びて花粉を落としたり、室内では空気清浄機を使用することで、
花粉との接触を少なくすることが重要です。

また、熱いお風呂は、肌を乾燥させ、肌のバリア機能の低下につながるので、ぬるま湯に浸かるのがいいでしょう。
一般的な花粉症と同様に、症状がひどくなる前からのケアが重要です。

一度、症状が出始めると、肌のバリア機能が低下してしまいます。それにより、さらに症状を引き起こしやすい状態となり、
ますますバリア機能が低下していく悪循環へとつながるケースも多いです。
気になる症状が現れたら、ひどくなる前に薬剤師や専門医に相談しましょう。

生活習慣の見直し

①腸内環境を整える。
免疫機能の約60 ~ 70%は腸にあると言われています。乳酸菌や食物繊維の豊富な食品を摂って腸内環境を整えましょう。

②免疫機能に関わるビタミンを摂取しよう。
ビタミンA:胃腸・口・鼻の粘膜を正常化し、免疫機能を維持します。
ビタミンC:免疫細胞の活性化や、細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成に関わっているため、健やかな肌を作るのに役立ちます。
ビタミンE:免疫細胞を活性化、抗酸化作用によって免疫機能の低下を防ぎます。

③食品添加物を控えよう。
加工食品、インスタント食品に使われている食品添加物を多くとっていると、体質が過敏になり、アレルギー反応を起こしやすいといわれています。

④乾燥を避けよう。
乾燥していると、粘膜・皮膚の機能が低下し、花粉が体内に侵入しやすくなるため、湿度管理や肌の保湿を徹底しましょう。

⑤質の良い睡眠をとりましょう。
良い睡眠は、自律神経や免疫機能を整えます。

⑥ストレスをためない。
自律神経のバランスが崩れると、免疫機能も乱れます。リラックスする時間を作ったり、趣味やスポーツをして、フレッシュすることも大事です。

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