こんにちは。サカエ薬局です。
先月、第52回 日本薬剤師会学術大会に参加して参りました。
今年は山口県下関市での開催でした。
サカエ薬局では自己研鑽と「考える力」を養うために、毎年、学術大会へ参加しております。
今年は2名の社員がポスター発表をいたしました。
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当薬局における服薬管理困難な患者へのサポートに関する症例報告(山陽店 久山 翔司)
当薬局は様々な事情を抱えた患者さんにご利用いただいております。
目に障害がある患者さんお薬はご家族や施設職員が管理しているケースがほとんどですが、
ある患者さんはご自身での管理を強く希望されておりました。
この患者さんの要望に応えるべく、薬袋の端に穴あけパンチで穴をあけ、
その個数で用法を識別できるように対応したところ、大変満足いただくことができました。
今回も大変多くの先生方が参加されており、他の薬剤師の先生の考え方や
取り組みに関する発表を聞いて非常にいい刺激になりました。
骨密度測定の実施による骨密度低下群への受診勧奨についての検討(児島店 奥山 勝敏)
骨粗鬆症は一度進行してしまうと回復が容易ではなく、早期発見・治療の重要性が広く知られているため、
当薬局の患者さんに対して骨密度測定器を用いた測定会を開催したところ、
参加者77名のうち、14名の受診勧奨対象者を発見することができました。
定期的な骨密度測定会の実施は、地域高齢者の健康保持およびその増進に寄与することが可能であるとともに、
骨粗鬆症の早期発見により転倒による骨折リスクを軽減し、増加傾向にある高齢者にかかる医療費の削減に
貢献できると考えられました。
学術大会におけるポスター発表を振り返ると、今回の発表テーマに関連した研究も多く、
地域高齢者の健康保持に対する意識は薬剤師の間でも非常に高くなっていることを実感致しました。
骨密度測定会の実施が、結果として増大する高齢者医療費の削減を実現することが可能ではないか
という考察もさることながら、こういった機会を設け測定結果や日頃の生活スタイルを共有することで、
薬剤師という存在をより一層身近に感じていただけることを願っています。
これからもサカエ薬局児島店で地域に貢献が出来る薬剤師像を追い求めて行きたいと考えています。
あとがき
今年の学術大会は「ポリファーマシー」や「健康サポート薬局」をテーマにした発表が多く見受けられました。
これら2つのテーマは、サカエ薬局も特に力を入れて取り組んでいるところであり、
地域の患者さんに対して、薬剤師という立場から何ができるのか、改めて深く考える機会となりました。
サカエ薬局は、これからも地域のみなさんに、より良い医療を提供していきます。
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