コロナ禍の中での薬学教育<学校薬剤師の活動>

サカエ薬局児島店の管理薬剤師の奥山です。
去る令和3年1月29日に私が学校薬剤師を担当させて頂いただいております倉敷市立琴浦北小学校の学校保健委員会にて、
「親子で理解する感染症対策」と題して講演を行ってまいりました。

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コロナ禍での薬学教育

例年は、健康に関する情報提供をお薬の話を交えて行うと同時に、児童の皆さんと保護者の皆様方と一緒に科学に関わる簡単な実験教室をセットにして開催しておりました。コロナ禍である実情を踏まえ、今年は講演内容を変更し感染症対策を徹底して行った上で実施いたしました。

講演内容はコロナ感染症が広がりを見せる中で、それらを親子で正しく理解し、
ストレスなく、かつ容易に予防対策を行うためのヒントとなりえる方法を解説するというものです。

コロナ禍だからこそコロナについて正しく知っていただきたい

今回の講演で最も気を遣ったポイントは、話を聞いていてくださる方が、児童、保護者、学校関係者とそれぞれ異なる点です。

それぞれのお立場から知りたい内容は異なり、当然伝え方にも工夫が必要となります。
そこで思いついたのが、全体を通してイラストを多用して視覚的に伝えるという手法であり、コロナウィルスの特徴、感染症対策、教室の効率的な換気方法、ワクチン等に関する情報を伝えることが出来たのではないかと考えています。ただ、お話の最中に感じた事は特に興味がある内容については、やはり対象者によって異なるという点です。児童の皆さんは、コロナウィルスを漫画化した解説であり、保護者の皆様におかれましては感染症対策とワクチン、そして学校関係者の皆様にとっては当然のことながら児童の皆様の健康に直結する効率的な教室の換気法であったように感じました。

一日も早い収束を願って

最後になりますが、今回の学校保健委員会で感じたのは、毎年行っている講演と科学実験教室のセットのほうが今回の講義一色のものよりも児童の皆さんを退屈させないということです。本年度の講演が実のないものであったとは全く感じておりませんが、早くこの感染症が終息し、来年度の学校保険委員会では本当に楽しそうな「実験中の笑顔」を見ることが出来ることを願うばかりです。

コロナウィルスワクチン接種が始まりつつある中で、今ここで気を急に緩めなければそう遠くない日に以前の日常を取り戻せると信じてやみません。

せっかくの年一回の薬剤師職能を発揮できるチャンスですので、来年こそはという気持ちで今からとても待ち遠しく感じています。

 

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